加害者家族のためのブログ

家族が逮捕されました。

【加害者家族】非行少年たちの神様(援助交際・加害者家族編)[本紹介]

今回紹介する「非行少年たちの神様」は、色々な悩みを抱えた少年少女の実話のお話です。

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援助交際

この話に出てくる女性は、お父さんから性的虐待を受けていました。それは、小さい頃、まだ小学校で性教育を教えられる前からされていました。

性教育を受けてからは、自分は父親から気持ち悪いことをされていたのだと知ってしまいました。

成長するにつれて、性化行動が顕れるようになりました。

それが彼女の場合は援助交際でした。

性化行動とは…

年齢に見合わない強い性的関心や性的言動、及び性的逸 脱行動、不適切な場面での自慰行為が見られる

幼い頃に性的虐待・性被害を受けた場合、成長して、性に奔放になったり、抵抗が無くなりやすいのです。

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被害者の方も性被害を受けている方は多かったです。

・初体験がいとこで中1.2で済ませた子

・同級生にレイプされてどうでも良くなった子

・「今日友達が初援交で処女を○○万円で売るんだ」と言っていた被害者の子

など、私自身事実と真実を考えれていなかったと反省しました。

 

援助交際している奴はやばい女、中高生で身体を売るなんてどんな神経をしているんだろうなど、微塵も被害者の気持ちを考えず、私は加害者家族だ!と被害者モードになっていました。

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「重大事件加害者の息子」として

ある重大事件加害者の息子さんの話

 

現在父も母も刑務所に居るそうです。

親が事件を起こしたことで、加害者と同等の扱いを受けて、社会から孤立してしまいました。

この頃は加害者家族という言葉も無く、加害者の家族への配慮もありませんでした。

そして、児童福祉施設や色々な施設を転々とし、ホームレスも経験されたのです。

この日本でなんの罪もない、むしろ被害者でもある低学年の子供がホームレスを経験することがあるのかと、辛くなりました。

 

ネット掲示板でも彼に対して誹謗中傷が多くあり、「どうせろくな育て方をしていないのだろう」「汚れた遺伝子がこの世に生き残っているのはまずい」など低俗なことが書かれていたそうです。

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加害者の子のセーフティネットがない

今は加害者家族支援はありますが、「加害者の子供」の専門支援は見かけないと思いました。

 

被害者向けの支援はもちろん多くありますが、犯罪加害者の家族となると、セーフティネットはさらにありません。

そして、加害者家族の被害性に目が向けられることもありません。

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この話を読み、同じ気持ちの方が居ることを実感でき、自分の苦しく、うまく表せなかった感情を言語化してもらった気分になり、気持ちがとても楽になりました。

 

 

加害者家族になり、ネットニュースで関係のない私のことまで報道され、個人の記事にもされ、なぜ私のことまで書かれなければならないのか、消されたとしても、大量に共有ツイートされているので、私のことが書かれた記事も一生ネットから消えることはありません。

警察はなぜ私のことをマスコミに言ったのだろう、マスコミもなぜ私のことをニュースにしたのだろうと恨みました。

コメント欄でも私へのおもしろ興味が集まっていて、怖いから死のう、とりあえず意識を飛ばそう(ODをしよう)としていました。

 

5ちゃんねるにも書かれました。ヤフコメも怖いです。マスゴミも書いていて楽しかっただろうなと思いました。被害者の数が多いからです。

他人のことなど考えなくてもいいですからね。マスゴミに情報を伝えたのは警察のほうですし。

警察も私が毎日面会に来ていたのが面白かったのだろうなと思います。

ニュースで報道される人は、

被害者の人数が多い

大手企業に就いている

頭の良い大学を出ている

社会的地位がある

などが対象なのだそうです。

表現の自由とは皮肉にも良い事ですね。

 

これから先、私と事件を起こした家族は一生ネットに残り続けることになりました。あらためてこれからのことを話し合っていきたいと思いました。

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この本を読み、援助交際をする方の気持ち、症状を多く勉強できました。

被害者のことを恨んでいても人生は変わりませんでした。被害者が変われ、社会が変われと思っているだけではなく、自分が変わることが幸せへの近道だと気付かせてもらいました。

 

加害者家族の子供の話では、両親が殺人をしてしまい、大変な人生に巻き込まれた方でしたが、この方の辛い幼少期に比べたら、私が辛いと感じていた出来事は小さなことだったなと思えました。

 

この本を通じて、人として、加害者家族として成長できた一冊になりました。